iPadユーザーでも欲しくなるタブレット。
レノボが新型タブレット「Lenovo Tab P12 Pro」を1/28に発売しました。
CPUにはSnapdragon 870を搭載し、12.6インチの有機ELディスプレイを搭載した、ハイエンドスペック。
さらには、キーボードやペンも付属し、簡単にWindowsPCのサブモニターとして接続できるという、iPad以上のコスパと利便性を兼ね備えたタブレットになっています。
今回は、この「Lenovo Tab P12 Pro」を、M1チップを搭載した最新のiPad Pro(12.9インチ、2021年モデル)と比較しながらスペックについて解説していきます。
スペック比較
Lenovo Tab P12 Pro | iPad Pro(12.9インチ、2021年モデル) | |
OS | Android 11 | iPadOS 15 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 870 | Apple M1 |
RAM | 8GB | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB | 最小128GB、最大2TB |
ディスプレイ | 12.6インチAMOLED | 12.9インチミニLED |
SIM | ― | nano-SIM、eSIM |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、microSDカードリーダー | Thunderbolt/USB4 Type-C |
カメラ | イン8MP/アウト13MP+5MP | イン12MP/アウト12MP+10MP |
バッテリー | 10000mAh | 10959mAh(推定) |
スピーカー | JBLスピーカー×4 | スピーカー×4 |
サイズ(本体) | 285.6×184.5×5.6mm | 250.6×174.1×7.5mm |
重量 |
本体:565g |
本体:682g(Wi-Fiモデル) |
キーボード:288g | キーボード:680g(Magic Keyboard) | |
バックカバー:152g | ||
合計:1005g | 合計:1362g |
CPUはiPad Proに及ばないが非常に高性能
CPUはSnapdragon870を搭載しており、Antutu Ver.9のスコアは70万点前後に達します。
100万点前後のApple M1チップにはさすがに及びませんが、iPhone 12 Proの57万点のスコアを大幅に上回っていることを考えれば、十分に動作が安定すると考えられます。
iPad Proとほぼ同じ画面サイズで軽量
Lenovo Tab P12 Proは12.9インチiPad Proとほぼ同じ画面サイズである12.6インチのディスプレイを備えながらも、本体重量は565 gと非常に軽量。
軽量と言われているiPad Proの本体重量でも682 gであるので、iPad Proとほぼ同じ大きさでありながら、本体重量がさらに軽量であるのはタブレットとして非常に魅力だと思います。
さらに、厚さも非常に薄くできています。iPad Proが6.4mmなのに対して、Lenovo Tab P12 Proはなんと5.6mm。
よりタブレットとしての使い勝手の良さが見込めますね。
付属のバックカバーを装着しても、重量は717g。付属のバックカバーにはキックスタンドがついており、これによって本体を自立させます。
iPad Proの場合は、キックスタンドとキーボードが一体化しており、キーボードを外してキックスタンドのみを利用したいということができません。
(キックスタンドを使うためには、680gの重いMagic Keyboardを装着する必要があります・・・)
ここはレノボのほうがよく考えられていますね。
Lenovo Tab P12 Proの場合はキーボード(288g)、バックカバー(152g)の両方を装着しても1005gしかありません。
iPad Proの場合はキーボードを装着すると重量は1362gになります。これは13インチノートパソコンの重量に匹敵するので、タブレットのように手軽に使うことができません。
この点では、Lenovo Tab P12 Proのほうがタブレットとしての使い勝手がいいということになります。
キーボードの使い勝手も申し分ない
付属するキーボードも魅力的。
キーボードはSurface Proのように磁力によって合体する着脱式となっています。
キーピッチは19mm、キーストロークは1.3mmと快適にタイピングすることが可能。
大きめのトラックパッドと16のファンクションキーを搭載しています。
重量も288 gと非常に軽量。
iPad ProのMagic Keyboardの場合は、トラックパッドが小さく、ファンクションキーも搭載されていません。
重量も680 gとかなり重いです。
ただし、Magic KeyboardにはUSB-Cポートが搭載されており、キーボードを接続することによってポートを増やすことができます。
Lenovo Tab P12 Proのキーボードには搭載されていないので注意。
Windows PCのサブモニターとして利用可能
さらに、レノボの新たな「Wireless Connectivity Framework」Project Unityに初めて対応。
これはレノボのWindows/Android連携フレームワークのようなもので、Appleでいうところの「Universe Control」と似ています。
画面に表示されるPINを入力すれば、簡単にWindows10/11 PCとワイヤレス接続することができ、タブレットをサブモニターとして、または液タブとして利用することができます。
iPadをWindowsの液タブとして使う場合は、「Duet Display」などのサードパーティのアプリ(要課金)を購入するか、パソコンのUSB-Cポートに「Luna Display for Windows」を挿す必要があり、少し煩雑になります。
Windowsユーザーとしては簡単にタブレットを液タブ化できるのはいいですね。
ペンは4096段階の筆圧に対応
付属するペン「Lenovoプリシジョンペン」は4096段階の筆圧に対応し、さらに本体の背面に磁石でくっつけるとワイヤレス充電することができるという、スタイラスペンとしては申し分のないスペック。
15950円(税込)するApple Pencil(第二世代)と同等のスペックを誇ります。
これが付属しているのは嬉しいところ。
指紋認証にも対応
さらに、Lenovo Tab P12 Proは指紋認証にも対応しています。
iPad Proの場合は顔認証(Face ID)。
顔認証も便利ですが、コロナ禍の今においては、指紋認証は非常に重宝されるでしょう。
顔認証のみのiPad Proの場合ではロックを解除するためにいちいちマスクを外す必要がありますが、Lenovo Tab P12 Proの場合は電源ボタンに指を添えるだけでOK。
スマートにロックを解除できますね。
価格も対費用効果で考えれば安い
価格も非常に魅力的になっています。
Lenovo Tab P12 Proはキーボード、カバー、ペンを付属していながら、価格は直販サイトで131780円(税込、以下同)。
さらに、クーポンを使えば117284円で購入することができます。
これだけの高スペックを兼ね備えていながら約11万円で購入することができるのはかなり魅力ではないでしょうか。
12.9インチiPad Proの場合は、本体価格は256GBストレージモデルで141800円。
Magic Keyboard(34980円)とApple Pencil(15950円)を合わせて購入すると、驚異の183380円。
ストレージが128GBの最安モデルでも、本体価格が129800円します。
iPad Proと比較すると、Lenovo Tab P12 Proはコスパのよい商品ではないでしょうか。
まとめ
CPUのスペックは最新のiPad Proに劣るものの、重量ではiPad Proよりも軽量で、Windowsとの連携もiPadよりスムーズに行うことができます。
キーボードやペンなどがあらかじめ付属していたり、指紋認証に対応したりしているのも魅力的。
コスパのよいハイスペックタブレットを求めているなら買ってみてはいかがでしょうか。