大学生になって、iPadを購入したいけど、機種がいろいろあってどれを買えばいいのかわからない…
そのように思う方向けに、現在展開されているiPadの最新モデル5機種の大まかな特徴を紹介し、それぞれのモデルのメリット、デメリットについて解説していきます!
なお、筆者は現役の大学生(理系、医学部)なので、実際のところ、大学でどのモデルがどのくらい使われているかなども紹介しておきたいと思います。どのモデルが人気なのか知りたい人は参考にしてください。
今回紹介するのは、iPad(無印)(第9世代)、iPad Air(第5世代)、11インチiPad Pro(第3世代)、12.9インチiPad Pro(第5世代)、iPad mini(第6世代)です。
長い大学生活を共にするデバイスなので、じっくり考えて買いましょう!
(記事で紹介している販売価格は「Wi-Fiモデル」の最小ストレージの販売価格です。また、円安の影響により、記事で紹介した販売価格と実際の販売価格が異なる場合があります。ご了承ください。)
初めに:新しい無印iPadは買わないようにしましょう。絶対おすすめできません。比較にも載せません
Appleは2022年10月、新しい無印iPad(第10世代)を発表しました。
しかし値段は旧世代の無印iPad(第9世代)よりも19000円高い、69,800円となっています。
さらに、このiPadのために用意された専用キーボードは40000円もします。
10000円するApple Pencil(第1世代)と合わせれば、全部で最低でも12万円。
無印の強みであるはずの低価格が台無しになっています。
一番酷いのはこの新しい充電方法。なんとApple Pencilを充電して使うまでに
キャップを外す→変換アダプターをつける→USB-Cケーブルをつける→iPadに接続して充電する
という驚異の4工程が生じます。
Apple Pencilは頻繁に充電が切れるので、いちいちこんな充電をしていてはイライラします。
無印iPadを買うなら、最新の10世代ではなく9世代を購入しましょう。
今回の記事では最新の10世代は紹介しません。絶対お勧めできないので。
まずは比較のまとめ表をどうぞ。
まずはiPadの相違点をまとめた表をどうぞ。最適なiPadのモデルを選ぶポイントは基本的にこの表にまとまっています。
「ステージマネージャーって何?Apple Pencilは1stと2ndでどう違うの?」などなど、疑問を持つ方も多いと思うので、iPadを選ぶポイントについて詳しく解説していきます。
iPadを選ぶポイント①:ディスプレイ
iPadを選ぶうえで一番重要なのが、画面サイズ。
無印、Air、Pro11インチは、「万能タイプ」。
画面の大きさと持ち運びやすさをうまく両立しています。
勉強はもちろん、漫画やYoutubeなどにもちょうどいい画面サイズです。
もしiPadの画面サイズで悩んでいるなら、この「万能サイズ」のiPadを選ぶことをおすすめします。
僕の大学でも7割の人がこの「万能サイズ」のiPadを購入しています。僕は11インチProを購入しました。
Pro12.9インチは、「画面サイズ特化タイプ」。
画面の大きさはiPad最大で、2画面表示(2つのアプリを同時に表示させること)にした時もスムーズに作業することができます。
多少持ち運びに苦労しても、勉強をがっつり行いたい!という人は、このモデルを買いましょう。
僕の大学では3割くらいの人が12.9インチiPad Proを購入しています。
miniは、「持ち運び特化タイプ」。
本体サイズはiPad最小で、iPadをスマホに近い感覚で持ち運ぶことができます。
白衣のポケットにもぴったり入るサイズなので、実験中や実習中にiPadを使いたい人にはおすすめです。
ただし、画面サイズが小さいので2画面表示には向いていません。
普段の勉強のためのメインiPadとして使うのではなく、サブiPadとして使うにはおすすめです。
僕の大学では、病院実習が本格的に始まる5年生の段階で購入する人が多いです。
iPadを購入する際は、リフレッシュレートにも気を付けましょう。
リフレッシュレートとは、いわば「画面のヌルヌル具合を表したもの」で、この値が大きいほど、画面をスクロールなどした時に、画面がより滑らかに動きます。
iPad Pro(11/12.9インチ)は、120Hzリフレッシュレートを搭載。
他のiPad(60Hz)より2倍画面が滑らかに動きます。
「画面が滑らかに動くとそんなにいいものなの?」と思うかもしれませんが、一度このヌルヌルディスプレイを体験すると、他のiPadには戻れなくなります。
とにかく勉強を快適にしたい人は、iPad Proを購入するのがおすすめです。
iPadを選ぶポイント②:対応アクセサリー
こちらはApple純正アクセサリの対応表です。iPadによって、対応アクセサリーにも違いがあります。
Apple Pencil(第1世代)
Apple Pencil(第1世代)は、無印iPadのみに対応。
ペンとして十分使えますが、充電の際は、Apple Pencilからキャップを取り外し、iPadの充電端子にお尻の部分を指すという手間が発生します。
第2世代と比べると、充電は正直いって面倒です。充電するために外すキャップもなくしやすいです。
現在Amazonでは8%OFFになっています。
Apple Pencil(第2世代)
他のiPadに対応したApple Pencil(第2世代)は、第1世代の完全進化系。
充電の際はiPadの側面に磁石でパチッとくっつけるだけで、充電することができます。
さらに、持ち手の部分をダブルタップするだけで、消しゴムと鉛筆を瞬時に切り替えることができます。
勉強をより効率よくしたいなら、第2世代のApple Pencilに対応したiPadを選択しましょう。
Smart Keyboard
Smart Keyboardは、iPad mini以外のiPadに対応。
簡単なキーボードとして使うことができ、キーボードをたたむとiPadの片面保護ケースとしても活躍します。ただし、iPadの角度設定が限定的なのが欠点。
Magic Keyboard
Magic Keyboardは、iPad Air、iPad Pro(11/12.9)に対応。
トラックパッドが付いていてiPadをパソコンのように使うことができます。iPadの角度も一定の範囲内で自由に変更可能。さらに、USB-Cポートも搭載。
ただし、11インチ用が約600g、12.9インチ用が約700gとかなり重いです。値段もかなりお高め。
iPad Proと同じアクセサリーが選択できるiPad Airは、コスパ的にとても魅力的ですね。
iPad miniは残念ながらSmart KeyboardにもMagic Keyboardにも対応しません。本体サイズが小さいのでここは仕方ないですね。
他にもiPadのアクセサリについてさらに知りたい方は、こちらをどうぞ。
iPadを選ぶポイント③:チップ
チップとは、いわばiPadの「脳みそ」に当たる部分で、ここが高性能であればあるほど、できることも増えていきます。
無印iPadは、iPhone 11 Proと同じA13 Bionicを搭載。
ノート作成や動画鑑賞はもちろん、様々なゲームもストレスを感じることなくプレイできます。ただし、「原神」など負荷の重いゲームをするには少し非力かもしれません。
iPad miniは、iPhone 13 Proと同じA15 Bionicを搭載。
A13 Bionicチップよりさらに高性能なので、無印iPadよりさらに負荷のかかる作業を快適に行うことができます。
iPad AirはM1、iPad ProはM2チップを搭載。
負荷の重いゲームはもちろん、4K動画編集などさらに負荷のかかる作業も難なくこなせます。
さらに、M1/M2チップを搭載したiPadは、「ステージマネージャ」機能に対応。
これはパソコンのように、アプリのウィンドウのサイズを自由に変更してウィンドウを重ねることができる機能です。また、他の外部モニターにiPad本体の画面とは別の画面を移すことも可能です。
(M1/M2チップを搭載していない他のiPadでは、外部モニターに接続しても、iPadと同じ画面しか移せません。)
iPadをよりパソコンのように使いたいのであれば、M1/M2チップを搭載したAir、Proを購入しましょう。
それでは、iPadを選ぶポイントについて一通り紹介したので、各機種の特徴、メリット、デメリットについて解説していきます!
iPad(無印)(第9世代)
特徴
最も安いiPad。大学では3割くらいの人がこれ。
10.2インチ。A13。64/256GBストレージ。充電はLightningケーブル。Touch ID(指紋認証)。Apple Pencil(第一世代)とSmart Keyboardに対応。厚さ7.5mm/重量487g。
メリット
・現状iPadの最新モデルで最も安価なiPad。
・安いのに、ペンとキーボードが使える。
・CPUの性能はiPhone 11に相当。
・旧型の最小ストレージは32GBだが、今回のモデルは64GBにアップ。
デメリット
・他の最新モデルはオールスクリーンだけど、このiPadだけ、昔のiPadと同じホームボタンがついたちょっと古いデザイン。
・Apple Pencil(第2世代)、Magic Keyboardなど、Proで使えるアクセサリが使えない。
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iPad Air(第5世代)
特徴
コスパにすぐれた、一番おすすめできるiPad。大学では4割くらいの人がこれ。
10.9インチ。M1。64/256GB。USB-C。Apple Pencil(第2世代)とMagic Keyboardに対応。Touch ID(指紋認証)。6.1mm/458g。
メリット
・チップは1世代前のProと同じ。動画編集もサクサクできる。
・5色の豊富なカラーから選べる。(Proは2色しかない)
・Apple Pencil(第2世代)、Magic Keyboardなど、Proと同じアクセサリが使える。
デメリット
・12.9インチモデルはない。
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11インチiPad Pro(第4世代)
特徴
ハイパフォーマンスiPad。大学では3割くらいの人がこれ。僕はこれを使っています。
11インチ。M2。128GB~2TB。8/16GBメモリ。デュアルカメラ。Thunderbolt/USB4対応のUSB-C。120Hzリフレッシュレート。Face ID(顔認証)。Apple Pencil(第2世代)とMagic Keyboardに対応。クアッドスピーカー。5.9mm/466g。
メリット
・CPUは一世代前のiPad Proより50%高速。
・他のiPadより画面が2倍ヌルヌル動く。(一度ハマると抜け出せません)
・スピーカーが4つ。さらに迫力のある音響を楽しめる。
・2TBなど大容量ストレージもえらべる。
デメリット
・値段が高い。
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12.9インチiPad Pro(第6世代)
特徴
勉強をがっつり行いたい人におすすめできる、一番デカいiPad。大学では3割くらいの人がこれ。
12.9インチ。11インチの特徴に加えて、12.9インチではディスプレイがLiquid Retina XDRディスプレイ(さらに画面が明るく、色がキレイ)。6.4mm/682g。
メリット
・画面がデカくて勉強しやすい。
・画面がさらにキレイ。
デメリット
・重い。デカい。(片手で持って使うとかは無理です。机専用。)
・値段が高め。同じストレージ容量でも、11インチiPad Proより35000円高い。
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iPad mini(第6世代)
特徴
ちっちゃいiPad。白衣のポケットにちょうど入るので、大学では病院実習が始まる学年以降の人は持っている人が多いです。医学部以外だと使用率は少ないかも?
8.3インチ。A15。64/256GB。USB-C。Touch ID(指紋認証)。Apple Pencil(第2世代)に対応。6.3mm/293g。
メリット
・想像以上にちっちゃくて軽いです。タブレットというよりデカいスマホ感覚でとても使いやすい。
・白衣のポケットに入る。(理系はコレ大事。)
デメリット
・さすがに小さすぎて普段の勉強用には向かない。
・小さいけど無印より値段が2万円高い。
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iPadの比較まとめ
今回紹介した5機種をざっとまとめると、
iPad(無印)→タブレットとして十分使える最安iPad!Apple Pencil(第1世代)が使える!Smart Keyboardが使える!
↓Airにすれば・・・
iPad Air→オールスクリーン!高性能なM1チップを搭載!Apple Pencil(第2世代)が使える!Magic Keyboardが使える!
↓Pro 11インチにすれば・・・
11インチiPad Pro→ 画面がヌルヌルに!M2がM2にパワーアップ!スピーカーが4つに!カメラが2つに!でも高価!
↓Pro 12.9インチにすれば・・・
12.9インチiPad Pro→さらにデカい画面!でも重い!
↓miniにすれば・・・
iPad mini→ちっちゃいiPad!気兼ねなく持ち運べる!Apple Pencil(第2世代)が使える!処理能力もまずまず!
こんな感じになります。
まとめとしては、とにかく安く済ませたいならiPad(無印)、コスパを求めるならiPad Air、快適な作業環境を手にしたいなら11インチiPad Pro、多少重くてもいいからiPadをゴリゴリ使いたいなら12.9インチiPad Pro、すでにiPadを持っていてサブのiPadが欲しいならiPad miniをおすすめします。
Airがコスパ的に一番おすすめですが、iPadは大学生活を共にするデバイスなので、余裕があるならお金をケチらずProモデルを買うべきです。将来の投資にもなりますからね。
ぜひ大学生活楽しんでください!これで失礼します。
最後に注意喚起:iPadはWi-Fiモデル、ストレージ128GB以上のものを購入しましょう。
iPadを購入する際は、Wi-Fiモデル、ストレージが128GB以上のモデルを選択しましょう。
まずは「Wi-Fiモデル」について。
iPadにはWi-Fiに接続することでインターネットに接続できる「Wi-Fiモデル」と、SIMカードをiPadに挿入すればWi-Fiがなくてもインターネットに接続できる「Wi-Fi+Cellularモデル」の2つがあります。
「Wi-Fi+Cellularモデル」は「Wi-Fiモデル」よりも22000円ほど高くなっています。
大学内なら通常Wi-Fi環境は完備されていますし、もしWi-Fiがなくても、iPhoneの「インターネット共有」機能を使用すればiPadをインターネットに接続することができます。
ぶっちゃけ「Wi-Fi+Cellularモデル」を購入するのはお金の無駄なので、「Wi-Fiモデル」を購入しましょう。
そしてストレージについて。
iPadには64GBのストレージを採用した安価なモデルが存在します。
ただし、iPadはOSやシステムの情報だけで32GBも使用しています。
さらに、大学生がよく使うノートアプリ「GoodNotes」「OneNote」だけでも、4年間ほど使用すれば、大量のノート、講義資料のデータにより30GBほど使用します。
64GBだと絶対あとでストレージ不足に陥るので、最低128GB以上のストレージのものを購入しましょう。
ちなみに僕のiPadは2年間の使用で100GBほど使用しています。(この内、ノートや講義資料のデータは16GBです。)
iPadのケース、アクセサリーで悩んでいるならこちらの記事をどうぞ。
iPad、Apple製品に関連する記事はこちら。
大学生におすすめのパソコンなども紹介しています。
M2 MacBook Airのレビュー記事、比較記事はこちら。
シアタールームの作り方も紹介しています。QOLが爆あがりするのでマジでおすすめ。