日本時間2022年3月9日午前3時に開催されたApple Eventで、iPhone SE(第3世代)が発表されました。
今回は第2世代と比べて何が変わったのか、逆にどこが同じなのか、ポイント別に比較していきたいと思います。
ポイント①:外観
デザインは第二世代とほぼ見分けがつきません。第2世代と同じ解像度(750×1334)の4.7インチディスプレイを搭載しています。第二世代ホームボタンを搭載しているのも同じです。
本体サイズも完全に同じ(67.3×138.4×7.3mm)ですが、重量は第2世代が148gであるのに対して第3世代は144gと約4g軽くなっています。
また、前面ガラスは同じですが、第3世代の背面ガラスはiPhone 13シリーズと同じ強度のガラスを採用しており、第2世代よりも頑丈になっています。
本体カラーも微妙に違います。第2世代がブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDであったのに対し、第3世代ではミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)REDとなっています。
ミッドナイトはブラックよりも灰色っぽく、スターライトはホワイトよりも温かみのある色になっています。
ポイント②:チップ
第2世代は11シリーズと同じチップのA13 Bionicチップを搭載していました。それに対し、第3世代では13シリーズと同じチップのA15 Bionicチップを搭載しており、より高い処理性能とより低い消費電力を実現しています。
上の表はGeekbenchによるチップのマルチスコアの値(概算)です。第3世代のA15 Bionicチップは、第2世代のA13 Bionicチップより140%ほど高速になっています。
iPhone 8以前とのCPU性能とGPU性能の差については、Appleが算出した下のデータをご覧ください。
ポイント③:通信性能
第2世代では4G LTEでしたが、第3世代では新たに5Gに対応し、通信速度が大幅に上昇しました。(ただしミリ波には対応していません。)
日本で主要に運用されている5Gの周波数はカバーしています。取り扱う予定のあるキャリア、通信方式の詳細は下の画像をご覧ください。
ポイント④:バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は第2世代より改善されています。
ビデオ再生時間は最大2時間アップ。オーディオ再生に至っては最大10時間もアップしています。
ポイント⑤:カメラ機能
カメラ性能でいえば第2世代も第3世代も同じ(1200万画素の広角カメラ1つ)ですが、高性能なA15 Bionicチップにより、「スマートHDR」「フォトグラフスタイル」「Deep Fusion」などといった機能に対応しています。(いずれも機械学習が自動で行う写真調整機能です。これにより、より美しく鮮明な写真を撮影することができます。)
ただし、暗いところでも明るく鮮明に撮影することができる「ナイトモード」は、第3世代でも対応していないので注意が必要です。
ポイント⑥:価格(税込)
価格は第2世代(発売当初の価格)より8000~10000円ほど高くなっていますが、SEとサイズが類似しているiPhone 13 miniと比べてみても、3万円以上お得です。同一のチップを搭載していると考えればかなり安いのではないでしょうか。
まとめ:第3世代は第2世代のデメリットを確実に改善している
第二世代では、最新のiPhoneシリーズと比べて、バッテリー駆動時間が短い、チップが少々古い、そして5G非対応というデメリットを抱えていましたが、第三世代ではそれらのデメリットが大幅に改善されています。低価格帯のiPhoneを求めているならやはりSE一択ではないでしょうか。
iPhone購入のヒントになれば幸いです!これで失礼します。