iPad AirとiPad Pro、どっちを買えばいいのかわからない・・・
今回はそのような方向けに、iPad AirとiPad Proのスペックを徹底比較し、どちらがおすすめか紹介します。
※今回の記事では最新機種であるM2 iPad AirとM4 iPad Proを比較していきます。
最初に結論:本業がクリエイター以外の人はiPad Airを選びましょう。iPad Proは一般人にはお金の無駄遣いです。でもロマンを求めるなら買っていいよ。
まず結論として、本業がクリエイター以外の人にはiPad Airがおすすめです。
iPad AirでもiPad Proと同様にApple Pencil Proを使うことができ、十分パワフルなM2チップと十分綺麗なディスプレイを搭載しています。イラストでも動画編集でも難なくこなせるでしょう。価格もiPad Proに比べればずっとリーズナブル。ほとんどの方にはiPad Airをおすすめします。
iPad Proは120HzリフレッシュレートとTandem OLEDディスプレイを搭載しており、さらにM2チップより大幅に高速なM4チップを搭載しています。クアッドスピーカーシステムやLiDARセンサーも搭載。業務用と呼べるほどのハイスペックです。ただし価格は非常に高額です。11インチサイズでも168,800円から。13インチとなると218,800円もします。本業がクリエイターの方、もしくはハイスペックiPadにロマンを求める方にのみiPad Proをおすすめします。
1.デザイン
まずはデザインについて。大きく異なるのはカラーバリエーション、重量、そして厚みです。
Airはスペースグレイ、ブルー、パープル、スターライトの4種類のカラーラインナップがあります。
11インチはサイズが高さ247.6mm×幅178.5mm×厚さ6.1mm、重量がWi-Fiモデルで462gとなっています。
13インチはサイズが 高さ280.6mm×幅214.9mm×厚さ6.1mm、重量がWi-Fiモデルで617gとなっています。
Proはスペースブラックとシルバーの2種類のみです。
11インチは サイズが高さ249.7mm×幅177.5mm×厚さ5.3mm、重量がWi-Fiモデルで444gとなっています。
13インチはサイズが 高さ281.6mm×幅215.5mm×厚さ5.1mm、重量がWi-Fiモデルで579gとなっています。
総じてProの方がより軽く、うすいサイズとなっています。特に13インチに関しては厚さ5.1mmを実現しているので、相当うすいです。(iPod nanoよりうすいそうです。)
カラーバリエーションはAirの方が豊富です。
※11インチと13インチ、どちらを買おうか迷っている方にはこの記事をおすすめします。
2.ディスプレイ
まず画面サイズについて解説します。
AirにもProにも、11インチと13インチが用意されています。
以前は画面サイズのラインナップに違いがありました。大画面モデルはiPad ProのみだったのでProにも需要がありましたが、Airにも13インチモデルが新たにラインナップされたので、Proの需要は以前よりグッと減りました。
ディスプレイの綺麗さは特に気にしておらず、画面サイズの大きさが重要な方には、より安価に大画面が手に入るiPad Airがおすすめです。
次にディスプレイについて解説します。
Appleは画面の精細さに非常にこだわっているメーカーです。AirはLED液晶ディスプレイですが、それでも十分綺麗なディスプレイを備えています。
しかし、Proの画面の綺麗さはピカイチ。「タンデムOLED」ディスプレイを搭載しており、さらに忠実な色表現を実現しています。
液晶とOLEDで大きな差が出るのが黒の表現。液晶はバックライトを使用するため、本来黒い部分がどうしてもライトの影響により白っぽくなってしまいます。OLEDの場合、黒い部分は黒そのものとして発色するため、黒の表現がより忠実になります。(簡単に説明しているので、さらに詳しく知りたい方は「液晶 OLED 違い」でググってみてください。)
最大輝度にも違いがあります。Airは最大600ニトとなっていますが、Proの場合条件を満たすと最大1,600ニトにまで発光します。これによりコントラストの差がより明確になります。
さらにリフレッシュレートにも大きな違いがあります。
リフレッシュレートとは1秒間に画面が更新される回数のこと。60Hzなら1秒間に60回画面が更新されます。要するに値が大きければよりなめらかな映像を楽しむことができるわけです。アニメのコマ数を想像するとわかりやすいかもしれません。
Airは一般的に普及しているディスプレイと同じ60Hzですが、Proは120Hzを実現。Airより2倍なめらかに動きます。
そんなに違うものなのか?と思うかもしれませんが、映像の滑らかさ、ページをスワイプするときのなめらかさなど、一つ一つの動作の快適性が60Hzとはまるで違います。120Hzを楽しみたいだけでProを選ぶ人もいるくらいです。(僕です)
より快適にiPadを操作したい、またはなめらかな映像を楽しみたいなら、ぜひProがおすすめです。百聞は一見にしかずなので量販店などで試してみることをおすすめします。
結論として、画面の精細さにこだわりがない方にはAir、画面の精細さや作業の快適性にこだわりたいならProがおすすめです。
3.チップ(CPU、GPU、ストレージ、メモリ)
AirとProでは搭載チップの性能に大きな差があります。
AirはM2チップを、ProはM4チップを搭載しています。M2チップとの性能差は写真の通りです。M4チップを搭載したM4はグラフィックス性能、特に3Dレンダリングにおいて大きな差を発揮します。
ただしM2チップでも日常の作業なら十分高速。
動画鑑賞をする、ノートを書く、イラストを作成するといった範囲にとどまるなら、Airがおすすめです。重い3Dゲームをする、動画作成をする、3Dモデルを作成するという人にはProがおすすめです。
4.カメラ
カメラの性能はほとんど同じ。
AirもProも広角カメラ一個を搭載しています。旧世代のProはデュアルカメラ(広角カメラ、超広角カメラ)を搭載していましたが、単眼に変更されたのでAirとの違いがあまりなくなりました。
ただしProではPro Resビデオを撮影することができます。フラッシュは調整可能。LiDARスキャナというセンサーも搭載しています。(一般の方が使う機能ではないので、気になる人は調べてみてください。)
iPadで撮影することが少ない方にとっては、AirでもProでもかまいません。撮影性能に少しでもこだわりがある人にはProがおすすめです。 正直微々たる差です。
5.USB-Cポート
iPad AirとiPad ProはどちらもUSB-Cポートを搭載していますが、Proは最大40Gb/sの伝送速度を誇るUSB-4、Thunderbolt 3に対応しています。Airは最大10Gb/sです。より速い伝送速度を求めるならProがおすすめです。ただし外部接続ディスプレイはAirもProも最大6Kの1台までです。一般の方はUSB-Cのスペックの違いはあまり気にしなくていいと思います。
6.認証(Face ID/Touch ID)
生体認証はAirとProで異なります。Proはフロントカメラ部に搭載されている「Face ID」で顔認証を行います。Airは電源ボタンに搭載されている「Face ID」で指紋認証を行います。
個人的にはFace IDよりもTouch IDの方が楽でおすすめです。Face IDの場合、いちいち顔をフロントカメラの正面あたりにもっていく必要があり、少々不便です。Touch IDの場合は電源ボタンを指で押すだけで済みます。
ただし指よりも顔の方が楽だという方もいるかもしれませんので、個人的に楽だと思う認証方式の方のiPadを選びましょう。
7. 対応Apple Pencil
AirもProも、Apple Pencil ProとUSB-C Apple Pencilの両方に対応しているので、AirでもProでも変わりありません。ちなみに絶対にApple Pencil Proを選んだ方がいいです。価格差を埋めるほど機能差が大きくあります。
※Apple Pencilの違いについて知りたい方は以下の記事をクリックしてください。
8.対応キーボード
対応するキーボードにも違いがあります。Proは新たにファンクションキーとトラックパッドの触覚フィードバック機能を搭載した新型Magic Keyboardに対応しています。実質Macのキーボード、トラックパッドと同じといってもいいくらいの機能を持ちます。
Airにはその機能を省いた従来のMαgic Keyboardに対応しています。
iPadをよりパソコンライクに使いたいならProの方がおすすめです。
9.価格(最も重要)
iPad AirとiPad Proを比較する上で最も重要となるのが価格。
まずは Proからみていきましょう。
Proは11インチモデルでも最低168,800円もします。(パソコンかよ!)以前は128GBモデルが用意されていましたが、今回のモデルから最低256GBになったので、円安の相乗効果と合わせてここまで高価格になっています。
同じ容量でのPro11インチモデルとPro13インチモデルの価格差は5万円。正直5万円の価格差を埋めるほど機能差が11インチモデルと13インチモデルとの間にあるかと言われると、正直微妙です。
Proのコスパははっきりいって悪いです。円安も相まって過去最悪のコスパでしょう。それでもコスパを気にしないならProを選びましょう。
次にAirを見ていきましょう。
Airは11モデルなら最低98,800円(128GBモデル)から購入可能です。Proは最低でも168,800円(256GB)なので、容量を気にしないなら168,800-98,800=7万円お得に購入できます。
同じ容量でのAir11インチモデルとAir13インチモデルの価格差は3万円。11インチモデルより13インチモデルの方が画面が広く作業しやすいので、3万円差なら13インチモデルの方を個人的にはおすすめします。
Airのコスパは最高です。特に今までAirは11インチモデルしかなかったので、安い13インチiPadが欲しかったならAir一択です。ぶっちゃけ一般人にはAirで十分だと思います。もし僕がいまiPadを買うなら迷わず13インチiPad Airを選びます。
結論:本業がクリエイターの方にはiPad Proがおすすめです。趣味程度にイラスト&動画編集などをする程度ならiPad Airで十分です。
結論として、本業がクリエイター以外の人にはiPad Airがおすすめです。
iPad AirでもiPad Proと同様にApple Pencil Proを使うことができ、十分パワフルなM2チップと十分綺麗なディスプレイを搭載しています。イラストでも動画編集でも難なくこなせるでしょう。価格もiPad Proに比べればずっとリーズナブル。ほとんどの方にはiPad Airをおすすめします。
iPad Proは業務用と呼べるほどのハイスペックです。ただし価格は非常に高額です。11インチサイズでも168,800円から。13インチとなると218,800円もします。本業がクリエイターの方、もしくはハイスペックiPadにロマンを求める方にのみiPad Proをおすすめします。
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