医学部に合格したいのに共通テストが8割未満しか取れなかった。どうしよう・・・
そのように思う方も多いと思います。
国公立医学部は大学入試の中でも最難関レベルに設定されています。合格するためには、少なくとも共通テストで約85パーセント以上はとらないといけないともいわれています。
しかし、タイトルにある通り、僕は共通テストで8割未満でも無事現役で国公立医学部に一般入試で合格することができました。
その中で感じたことを僕なりに伝えたいと思ったので、この記事を読んでいただけると幸いです。
共通テストはとても重要
国公立医学部に合格するためには、共通テストで高い点数を取ることが大切です。
なぜなら、国公立医学部では共通テストの配点比率が合否を分けるほど高く設定されていることが多いからです。
例えば、最も共通テストの配点比率が高い徳島大学では、共通テストの比重はなんと69.2%もあります。
逆に最も配点比率が低い京都大学や東京大学でも、比重は20%あります。
もし二次試験で多少失敗したとしても、共通テストできちんと高い点数をとっておけば、総合的に合格点を上回ることにつながります。
逆に言えば、共通テストで失敗してしまうと厳しい戦いになるということです。。。
実際、僕の高校の友達でも、共通テストでしっかり高い点数を取った人(85パーセント以上)は、ほぼ間違いなく医学部に合格していました。逆に、8割未満で受かった人は残念ながら少ないです。
僕は重要な共通テストで失敗した
そういうわけで共通テストはめちゃくちゃ大事なのですが、僕はこの共通テストで大失敗しました。結果は約79パーセント。
(医学生ならわかると思うんですが、国公立医学部を受けるならこの点数は相当ひどいです。)
個人的な事情ですが、僕の家庭は私立医学部を受けられるほど裕福ではなく、高校の内申の成績も悪かったので、推薦入試も受けられませんでした。なので、僕の場合、医学部に合格するためには一般入試で合格しなければなりませんでした。しかも親から「必ず現役で受かる大学にしなさい」と言われていたので、プレッシャーはとてつもなく大きいものでした。
それでも国公立医学部を受けることにした
8割未満では医学部合格の可能性は低いですが、それでも僕は国公立医学部の前期一般選抜を受けることにしました。
理由はひとつでした。それは至極単純、どうしても医者になりたかったから。
もともと工学部志望だったんですが、大学受験の年に家族がある病気にかかって亡くなってしまい、同じ病気で苦しんでいる人を助けたいと思ったのがきっかけです。
そういうわけで、国公立医学部の前期一般選抜一本勝負。
共通テストの失敗を挽回するべく、二次試験対策に着手しました。
厳しい戦いが始まった
二次試験対策は今までの基本的な勉強(教科書の読み込み、単語学習、問題演習)に加え、志望大学だけの赤本を解くことにしました。赤本対策の場合、独自に配点を決めて自己採点をし、共通テストと加味して総合点を出しました。毎年の合格最低点も調べ、自分の総合点と合格最低点を比較することにしました。
しかし、結果は想像以上に苦しいものでした。
赤本6年分を解いたのですが、面接点が満点だとしても総合点が合格最低点を超えたのは3年分だけでした。しかも超えたのも合格最低点すれすれ。もし学校の先生が僕の解答をきちんと採点していたら、総合点が合格最低点を超えたものはなかったかもしれません。
ここでもまた落ち込みましたが、とにかく自分にできることを最大限しようと思い、今までしていた教科書の読み込み、単語暗記、問題演習をやり通すことにしました。
ひとつの大学しか受けないメリットもあった
一方で、救いもありました。
それは大学を併願しなかったこと。
このおかげで、一つの大学のみの対策をすればよかったので、ほかの人より勉強しなければいけないことが少なくなりました。
また、この大学に落ちたらもう終わりだ、ということが逆に良いプレッシャーとなりました。
面接対策も自分にとって良かった
僕が受けた大学は面接を点数化していたので(しかもかなり配点が高かった)面接対策にも着手しました。
具体的な対策としては、教学社『医学部の面接 3訂版』に書かれた質問事項に対し、自分なりの解答をWordに書き込むというものでした。
今になって思いますが、これはモチベーションアップにとてもよかったと思います。
なぜ自分が医師になりたいかということについてよく考えることができるし、この大学でなければいけない理由も明確化しました。
また、「面接でうまく答えられなかったらどうしよう・・・」という不安も減るので、より勉強に集中できるようになりました。
(ちなみに、面接対策として本を買うなら教学社『医学部の面接 3訂版』で十分だと思います。基本的な質問事項はこの本に書かれているので、とりあえずこの本に書かれている質問事項に答えることができれば、面接対策はバッチリだと思います。)
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結果的に合格した
最終的に、僕は現役で国公立医学部に一般入試で合格することができました。
最終的な総合点は合格最低点の30点上でした。
(ちなみに面接が満点でした。びっくり。)
なぜ合格できたか?
自分の経験を通して、合格の支えになったポイントを伝えようと思います。
一つ目は基本的な学習(教科書の読み込み、単語暗記、問題演習)を最後までやり通したこと。
二次試験は一つの大問のうち、前の問題が解けないと次の問題が解けないという構造になっていることがよくあります。まず前半の基本的な問題を安定して正解できたことが点数確保のためのカギとなったのではないかなと思います。受験直前になると難問演習ばかりに気が向きそうですが、きちんと点数を確保したいならまず基本を完璧にすることが重要なのではないかなと思います。
二つ目は勉強する内容をリストアップして絞ったこと。
直前になると本当に分かっているのか不安になって、全範囲を復習しようとして焦り、結局どの範囲も中途半端になってしまった・・・ということがありがちです。まずは自分が苦手だなと思う範囲を具体的に紙に書いて明確にすることが、効率的な勉強につながると思います。
三つめは面接対策を侮らずきちんとやったこと。
前述したとおり、面接対策をすることで医師になりたい理由を明確化できますし、モチベーションアップにもつながります。僕の場合のように最終的に面接点が助けてくれることもあります。何が合格を助けてくれるかなんてわからないので、面接対策なんて・・・と侮らず、きちんと対策するべきだと思います。
最後に
最後に、僕がこの記事で一番言いたいことを伝えようと思います。
それは、最後まで夢をあきらめず、自分にできることを全力でしてほしいということです。
僕は医学部には合格できましたが、後悔も少なからずあります。今通っている大学は、自分の第一志望だった大学ではありません。「もっと勉強すれば、もっといい大学に入れたはずなのに・・・」と思うことがしばしばあります。これから受験勉強をしようとしている人には、そういう思いをしてほしくないです。
全力で勉強に取り組むことができるのは、高校の間だけです。「自分は最大限の努力をした」と思うことができるくらいまで、精一杯努力してほしいです。
無事合格できることを祈っています。頑張ってください!
この記事のまとめ
・共通テストが8割未満だったけど、国公立医学部に現役で合格することができた。
・合格の要因は基本的な学習を地道にやり続けたこと、受験する大学を一本に絞って無駄な学習量を減らしたこと、そして面接対策も侮らずやったこと。
・高校生活は一度きりなので努力を精一杯してほしい。
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